飲む発毛剤

発毛剤と言えば頭皮に使うもの、というのが一般的な認識…というよりは常識だろう。市場に出回っている発毛剤はみなそうだし、脳裏に浮かぶ発毛剤の使用シーンも発毛剤を頭皮に振りかけているものだろう。

しかし、そんな常識を打ち破る発毛剤が近年、登場した。「飲む発毛剤」である。

この「飲む発毛剤」はプロペシアという製品で、現在世界で60カ国以上で売られている。日本でも2005年10月に厚生労働省に承認され、同年12月発売が開始された。

これはプロペシアの成分フィナステリドがDHT(ジヒドロテストステロン)という髪の成長を妨げる原因物質を抑えることで効果を発揮するもので、男性型脱毛症の治療薬としては有効性と安全性が認められたはじめての医療用医薬品である。

まさに「飲む発毛剤」としてこれまでの常識を一気に覆した製品なのである。 さらに、常識を打ち破っているのはその処方だけではない、その効果においてもこれまでの発毛剤の常識を打ち破ると言われている。「最強の発毛剤」との呼び名もある。

なおこれは市販薬ではなく、入手には医師の診断・処方箋が必要になる。

男性型脱毛症のみ効果

強力な発毛剤であるプロペシアだが、その強力さゆえもあって問題もある。副作用である。

そのおもなものとしては性欲減退、勃起不全、精子の減少といった性機能の減退が挙げられる。ただそれほど重度なものではなく、プロペシアの服用をやめれば改善されるものがほとんどである。

また、プロペシアは男性における男性型脱毛症のみ効果があり、他の脱毛症(円形脱毛症など)などには使用できない。また、20歳未満での安全性及び有効性は確立されておらず、さらに女性は服用できない。

飲む発毛剤プロペシア。まだ開発されてから時間が経っていないため、認知度もそれほどではなく、不安に思っている人も多いだろう。

しかし抜け毛や薄毛に悩む人にとって新しい道が開けたことは事実。また、プロペシアによって病院で発毛治療をするという選択肢ができた。これから発毛のイメージが変化していくことになるのではないだろうか。